MIZEN BLUE「勝」SHO 米沢織 x ARLNATA

MIZEN COLLECTION Vo.1 MIZEN BLUE 「勝」~SHO~
MIZEN(ミゼン)は、『人と人とのつながりを感じられることこそがラグジュアリー』という理念のもと、
日本の伝統的技術を担う職人達が主役となるラグジュアリーブランドを築き上げるプロジェクト。
日本の伝統技術を現代のライフスタイルに合った形でデザインし、
日本のみならず全世界へ向けて提案することで、高度な技術を持った職人の地位向上、
そしてその産業の持続可能性を高めていくことを目指しています。
2024年3月は山形県ふるさと工芸品である米沢織と、元「Hermès」のデザイナーが
高級紬などの反物から洋服をお仕立てするARLNATA〈アルルナータ〉とのコラボレーションをMIZENがプロデュース。
プロジェクトのために作成したオリジナル柄、
米沢織 MIZEN BLUE 「勝」~SHO~「黎明」を使用して仕立てた洋服も発表致します。
COLLECTION

MNWG01R
カラーレスダブルブレステッドジレ / メンズ
クラシックなシルエットながらラペル無しの
モダンなデザインで、左肩と胸の2本の螺鈿織、
右後片側のみにボタンの付いたベンツ明き、
そしてフロントについたMIZENオリジナルの
メタルプレートが大きな特徴。メンズサイズでの
展開ですが、女性でも少しゆったりと
マニッシュなスタイルで着ていただけます。
KIMONO ニット ニットタイダブル
MSRD01R
スラッシュライダース/メンズ
約38c巾という着物の反物巾を活かしながら
前身頃から後身頃まで一枚裁ちされたパターンが
大きな特徴。ブルゾンスタイルよりもタイトなシルエットで
ファスナーを開けて衿を開き、右胸の螺鈿織切替の
ポケットを見せたり、袖口を開けてスリット明きにしたり、
スタイルの変化をお楽しみいただけます。


JLWP01
レイヤードワイドパンツ
前身頃の着物が股下から後ろを通って
再び前身頃に流れる構造で、脚を2重に包むレイヤーと
2重に締めたバックルがついた太めのウエストベルトが
特徴のワイドパンツ。ボリュームのある生地が足の動きに
合わせて大きく揺れる袴の様なシルエットで、
マニッシュな雰囲気のあるデザイン。外側のベルトには
オリジナルで作成したレーステープを使用しています。
JSLW01
シフテッドレイヤースカート / レディス
ウール生地と交互に切り替えて、前身頃で重ねた
Iラインのシルエットのスカート。
太めのウエストベルトには、左側に細い切替を入れて
アクセントに。ボタンをずらしてファスナーを閉じれば、
重ねた前身頃が斜めにずれてアシンメトリックなシルエットへ。
MSF01
KIMONO ニット スカーフ

YONEZAWA ORI
オリジナルMIZEN BLUE 「勝」~SHO~
米沢織 新田
反物名「黎明(れいめい)」

MIZENのテーマカラーである勝色をベースに、濃い青系統の色のグラデーションとなり、所々にのぞくシンプルな緯絣を入れました。白く入る絣模様は暗雲の中から「勝」利を得た際の輝きをイメージしました。
黎明
美しい風が流れ、大地を包み込み、皆に恵みを与え優しくも自然の厳しさ、四季を感じさせる米沢。
明治十七年 機屋として創業。当時、初代・二代目と織りにこだわり、袴を主に製作しておりました。三代目が紅花と出逢い、様々な紆余曲折の末、近世で一時途絶えたとまでいわれた紅花染めを発表しました。五代目となる現在もその精神を受継ぎ、糸染めから織りまで一貫してものづくりに励んでおります。
本作品は、黎明「夜明け、太陽の一線の輝き。新たな一日、事柄がはじまる。」をイメージとして製作。
糸使いとして、経糸に光沢のある絹糸を 10 色以上使用して、緯糸には強撚糸と真綿の
手引き紬を組合わせ“さらり”としながら、素朴感を出しました。
染色:紅花、ログウッド、石榴(ざくろ)、黄蘗(きはだ)、渋木(しぶき)、合成染料


米沢織 YONEZAWA ORI
山形県最南端、最上川の源流に位置する米沢。
織物産地として、250年以上の歴史があり多彩な特徴がある。
山形県の県花である紅花を使った先染め織物はその一つ。
よねざわ新田は、明治17年に創業し、昭和38年3代目が紅花染を復興し、紅花紬を発表。
5代目となる現在、紅花を育て染から織りと一貫製作を行っている。
その色彩は、自然の恵みを含んだやさしい百色の色相を生み出します。
MIZEN
「余白を楽しむプロジェクト」
A Project to Interpret the Unseen
MIZENは 目に映る美しさの奥に広がる産地の風土や歴史 職人の技術 そして生き様といった『余白』こそが我々の作品の本質的な価値であると考えています。
現代のファッションは 瞬間的で視覚的な刺激が重視されるがあまり過度なスピードが求められています。
その加速された消費の世界では本来時間をかけて丁寧に仕上げられるべき手仕事が評価の舞台にすら立つことができません。
伝統技術の衰退は我々一人ひとりが無自覚に求めている『欲望の速度』によって引き起こされているのです。
だからこそ私たちはそのスピードを緩めたときに見えてくる新鮮で豊かな世界を作品を通じて提示したいと考えています。
MIZENが目指す道は現代の流れに逆行する 静的で悠然とした美の在り方への挑戦かもしれません。
しかし日本にはかつて「余白を楽しむ」という価値観が確かに存在していましたそれはものの奥に潜む物語や気配を自ら感じ取り想像し心を満たす行為であり日本人が長い歴史の中で培ってきた美意識でもあります。
私たちは 現代の人々が忘れかけているこの感性を日本各地に点在する伝統技術とともに再び呼び覚まし世界へと届けていきたいと考えています。
そしてその余白に自ら気づき 埋めていく過程に喜びや幸せを感じられることこそが物質的経済的なラグジュアリーとは異なる精神的な新たなラグジュアリーの在り方だと信じています。
MIZENは「余白を楽しむプロジェクト」として日本の伝統技術を「ブランド」として昇華させるために職人たちの手仕事とその奥に眠る物語を洋服という形にのせ新たなラグジュアリーの可能性を問い続けていきます。