2026 A/W
[SLOW FASHION]
時間の意味を、もう一度見つめ直すための試み
“Fast”と“Slow”
二つの時間が同じ空間を並走し、視線はそのはざまを行き来する
その揺らぎの中で、私たちは問いかける
速さだけが正義となった世界に、ゆっくりと物事を見つめる豊かさを、まだ取り戻せるだろうか
JKMS01
KAMUIシャツ ダブルフェイス ウール
KAMUI Shirt Double-Face Wool
KAMUIシャツ ダブルフェイス ウール
KAMUI Shirt Double-Face Wool
MLWP01
レイヤードワイドパンツ/メンズ 牛首紬「勝」ランダムタテ絣フラシ雨
Layered Wide Pants / Men's Ushikubi Tsumugi “VICTORY”
Random Vertical Kasuri(Ikat)
レイヤードワイドパンツ/メンズ 牛首紬「勝」ランダムタテ絣フラシ雨
Layered Wide Pants / Men's Ushikubi Tsumugi “VICTORY”
Random Vertical Kasuri(Ikat)
”新たなMIZENの象徴として”
ランウェイのトップに選んだのは、ダブルフェイスのウールで仕立てたKAMUI。
KAMUIはこれまでKIMONOとニットの組み合わせで展開してきた。でも今回は、あえて着物ではない素材を選んだ。
MIZENは「着物のブランド」と見られることが少なくない。だからこそ、その固定されたイメージの外側に、一歩踏み出したかった。
多くの服は、完成した姿だけが語られる。そこに至るまでの工程も、背景も、関わった人の手も、たいていは見えないままだ。それがファッションというものでもある。
ただ、MIZENの服には、素材に、技術に、背後にある物語が宿る。その物語こそが、服の価値の大きな部分を占めていると思っている。伝統素材と向き合い続けるのも、伝統技術がそもそもその"ストーリーを評価される"ものだから。その感覚を、洋服の世界にも持ち込みたい。
このダブルフェイスウールのKAMUIにも、興味深いストーリーを纏っている。従来とは異なる特殊な技法を編み出したある縫製職人から、「MIZENで使えませんか?」と声をかけていただいたことが始まりだった。そして是非内側を開いてほしい。なぜならそれは外側には映らないから。
彼女にしかできない技を、MIZENのデザインの中にどう溶け込ませるか。その問いと向き合い続けた先に、この一着がある。
彼女の技との掛け合わせがなければ、生まれなかった服だ。
ランウェイのトップに選んだのは、ダブルフェイスのウールで仕立てたKAMUI。
KAMUIはこれまでKIMONOとニットの組み合わせで展開してきた。でも今回は、あえて着物ではない素材を選んだ。
MIZENは「着物のブランド」と見られることが少なくない。だからこそ、その固定されたイメージの外側に、一歩踏み出したかった。
多くの服は、完成した姿だけが語られる。そこに至るまでの工程も、背景も、関わった人の手も、たいていは見えないままだ。それがファッションというものでもある。
ただ、MIZENの服には、素材に、技術に、背後にある物語が宿る。その物語こそが、服の価値の大きな部分を占めていると思っている。伝統素材と向き合い続けるのも、伝統技術がそもそもその"ストーリーを評価される"ものだから。その感覚を、洋服の世界にも持ち込みたい。
このダブルフェイスウールのKAMUIにも、興味深いストーリーを纏っている。従来とは異なる特殊な技法を編み出したある縫製職人から、「MIZENで使えませんか?」と声をかけていただいたことが始まりだった。そして是非内側を開いてほしい。なぜならそれは外側には映らないから。
彼女にしかできない技を、MIZENのデザインの中にどう溶け込ませるか。その問いと向き合い続けた先に、この一着がある。
彼女の技との掛け合わせがなければ、生まれなかった服だ。
MCS02
クラシックシャツ 久留米絣 ミッドナイト
Classic Shirt Kurume Kasuri Midnight
クラシックシャツ 久留米絣 ミッドナイト
Classic Shirt Kurume Kasuri Midnight
JPTC01
ダブルカフステーパードパンツ ウール
Double-Cuff Tapered Pants Wool Black
ダブルカフステーパードパンツ ウール
Double-Cuff Tapered Pants Wool Black
”見慣れた服の別角度”
一見すると、静かでマニッシュ。
しかし、その佇まいは、いくつかの小さな反転によって成り立っている。
トップに用いたのは、MIZENの定番であるメンズクラシックシャツ。
それを前後逆にスタイリングし、女性モデルに着せつけた。
本来は前にあるはずのディテールが背後へ移り、首元や肩の見え方も変わる。服そのものをつくり変えなくても、着方を変えることで、見慣れた一着に別の表情が生まれる。スタイリストの視点が、既存の服に潜んでいた新たな可能性を引き出した。
このシャツには、もうひとつ、近くで見なければ気づかない変化がある。
通常は内側に収められるロック始末のかがられた糸が表に見える独自の「ルーズロック」仕立てで仕上げた。端正なクラシックシャツの構造を残しながら、縫製の痕跡をあえて表に現すことで、わずかな粗さと緊張感を加えている。
完成された表面だけではなく、服がどのようにつくられているのか。
縫い方さえも、デザインへと引き出すための試みである。
合わせたパンツの裾には、MIZENのコートを象徴するダブルカフスの構造を取り入れた。
カフスの内側には螺鈿織を配し、動きの中でわずかに現れる光を潜ませている。華やかさを表面に並べるのではなく、見え隠れする場所へ。その抑制された見せ方もまた、MIZENがこれまで続けてきた表現のひとつである。
マニッシュで簡潔な輪郭。
その中に潜む、左右非対称の構造や、近づかなければ見えない縫製、裾の内側に隠された素材。
このルックは、MIZENらしさを受け継ぎながら、ファッションの醍醐味の一つでもあるスタイリングの妙から生まれた。
一見すると、静かでマニッシュ。
しかし、その佇まいは、いくつかの小さな反転によって成り立っている。
トップに用いたのは、MIZENの定番であるメンズクラシックシャツ。
それを前後逆にスタイリングし、女性モデルに着せつけた。
本来は前にあるはずのディテールが背後へ移り、首元や肩の見え方も変わる。服そのものをつくり変えなくても、着方を変えることで、見慣れた一着に別の表情が生まれる。スタイリストの視点が、既存の服に潜んでいた新たな可能性を引き出した。
このシャツには、もうひとつ、近くで見なければ気づかない変化がある。
通常は内側に収められるロック始末のかがられた糸が表に見える独自の「ルーズロック」仕立てで仕上げた。端正なクラシックシャツの構造を残しながら、縫製の痕跡をあえて表に現すことで、わずかな粗さと緊張感を加えている。
完成された表面だけではなく、服がどのようにつくられているのか。
縫い方さえも、デザインへと引き出すための試みである。
合わせたパンツの裾には、MIZENのコートを象徴するダブルカフスの構造を取り入れた。
カフスの内側には螺鈿織を配し、動きの中でわずかに現れる光を潜ませている。華やかさを表面に並べるのではなく、見え隠れする場所へ。その抑制された見せ方もまた、MIZENがこれまで続けてきた表現のひとつである。
マニッシュで簡潔な輪郭。
その中に潜む、左右非対称の構造や、近づかなければ見えない縫製、裾の内側に隠された素材。
このルックは、MIZENらしさを受け継ぎながら、ファッションの醍醐味の一つでもあるスタイリングの妙から生まれた。
JPO03
Vネックプルオーバー 絹紐織「黒」
V-Neck Pullover Ribbon-Textile “Black”
Vネックプルオーバー 絹紐織「黒」
V-Neck Pullover Ribbon-Textile “Black”
JLWP01
レイヤードワイドパンツ/レディス 牛首紬 先染め男物無地「黒」
Layered Wide Pants / Ladies Ushikubi Tsumugi Yarn-Dyed “Black”
レイヤードワイドパンツ/レディス 牛首紬 先染め男物無地「黒」
Layered Wide Pants / Ladies Ushikubi Tsumugi Yarn-Dyed “Black”
MSF03
KIMONOニットロゴスカーフ 牛首紬「勝」ランダムタテ絣フラシ雨
KIMONO Knit Logo Scarf Ushikubi Tsumugi “Ushikubi Tsumugi “VICTORY” Random Vertical Kasuri(Ikat)
KIMONOニットロゴスカーフ 牛首紬「勝」ランダムタテ絣フラシ雨
KIMONO Knit Logo Scarf Ushikubi Tsumugi “Ushikubi Tsumugi “VICTORY” Random Vertical Kasuri(Ikat)
”閉じないという設計”
黒の中に、異なる質感と構造が重なる。
トップに用いたのは、布とニットを高度なリンキング技術によってつなぐ、KIMONOニットシリーズの新作。
3ルック目にニットと組み合わせたのは着物地ではなく、京都与謝野町で織られた「リボン織」である。
特別なリボン状の糸を使い、本来は手絣染めによる華やかな色彩を特徴とする素材を、MIZENのために深い黒へ染め上げた。
ファッションの世界では、今となっては当たり前の「黒」だが、着物の世界では特別な存在。常に用意される色ではないからだ。
色を抑えることで現れるのは、経糸と緯糸の重なりや凹凸が生む、静かな陰影である。
前身頃と後身頃は右脇を通ってひとつにつながり、限られた布巾をそのまま生かしている。
反対側の左脇には大きなスリットを設け、閉じない構造とした。ボタンの留め方によって布の重なりや開き方が変わり、ひとつの服に異なる表情が生まれる。
深く太いVネックは、一枚でも、レイヤードで内側に別の服を重ねても成立する。
コレクションでは、その開かれた構造をさらに引き出すように、あえて片側の肩を露出させた。
合わせたのは、MIZENを象徴するアイテムのひとつ、レイヤードワイドパンツ。その姿から「ハカマパンツ」とも呼ばれている。
袴の形をそのまま再現したものではない。袴が持つ広がりと動きを読み替え、現代のファッションとして新たな構造へ置き換えた。
一般的なボトムとは異なり、脚を包む筒は脇で閉じられていない。
布を身体に巻くように構成することで、歩くたびに裾が大きくひらき、たわみ、スカートのようになびくのが特徴である。
この開放的な構造は、見た目だけのためにあるのではない。
着席時には、小さなバックルベルトによって布の広がりを抑えられるよう、機能的な仕掛けも組み込まれている。
前面には着物地を配し、それ以外には、ハリがありながらしなやかで、皺の入りにくいウールを組み合わせた。
圧倒的なボリュームを生みながら、身体の動きを妨げない。
着物の巾と、袴に宿る布の動き。
その記憶を出発点としながら、形式を再現するのではなく、構造として現代の服へ置き換える。
布を身体に従わせるのではない。
布そのものが動くための余白を残す。
トップにもパンツにも通底する「閉じないという設計」。
服の常識から形を決めるのではなく、素材と技術から構造を導く。
そこに、MIZENらしい服づくりの思想が表れている。
黒の中に、異なる質感と構造が重なる。
トップに用いたのは、布とニットを高度なリンキング技術によってつなぐ、KIMONOニットシリーズの新作。
3ルック目にニットと組み合わせたのは着物地ではなく、京都与謝野町で織られた「リボン織」である。
特別なリボン状の糸を使い、本来は手絣染めによる華やかな色彩を特徴とする素材を、MIZENのために深い黒へ染め上げた。
ファッションの世界では、今となっては当たり前の「黒」だが、着物の世界では特別な存在。常に用意される色ではないからだ。
色を抑えることで現れるのは、経糸と緯糸の重なりや凹凸が生む、静かな陰影である。
前身頃と後身頃は右脇を通ってひとつにつながり、限られた布巾をそのまま生かしている。
反対側の左脇には大きなスリットを設け、閉じない構造とした。ボタンの留め方によって布の重なりや開き方が変わり、ひとつの服に異なる表情が生まれる。
深く太いVネックは、一枚でも、レイヤードで内側に別の服を重ねても成立する。
コレクションでは、その開かれた構造をさらに引き出すように、あえて片側の肩を露出させた。
合わせたのは、MIZENを象徴するアイテムのひとつ、レイヤードワイドパンツ。その姿から「ハカマパンツ」とも呼ばれている。
袴の形をそのまま再現したものではない。袴が持つ広がりと動きを読み替え、現代のファッションとして新たな構造へ置き換えた。
一般的なボトムとは異なり、脚を包む筒は脇で閉じられていない。
布を身体に巻くように構成することで、歩くたびに裾が大きくひらき、たわみ、スカートのようになびくのが特徴である。
この開放的な構造は、見た目だけのためにあるのではない。
着席時には、小さなバックルベルトによって布の広がりを抑えられるよう、機能的な仕掛けも組み込まれている。
前面には着物地を配し、それ以外には、ハリがありながらしなやかで、皺の入りにくいウールを組み合わせた。
圧倒的なボリュームを生みながら、身体の動きを妨げない。
着物の巾と、袴に宿る布の動き。
その記憶を出発点としながら、形式を再現するのではなく、構造として現代の服へ置き換える。
布を身体に従わせるのではない。
布そのものが動くための余白を残す。
トップにもパンツにも通底する「閉じないという設計」。
服の常識から形を決めるのではなく、素材と技術から構造を導く。
そこに、MIZENらしい服づくりの思想が表れている。
JMKM01
MINI KAMUI 石下結城紬「昇」八十亀甲飛び柄昇り鯉
MINI KAMUI Ishige Yuki Tsumugi “Ascent” 80-Kikko Flying Carp Pattern
MINI KAMUI 石下結城紬「昇」八十亀甲飛び柄昇り鯉
MINI KAMUI Ishige Yuki Tsumugi “Ascent” 80-Kikko Flying Carp Pattern
JKMS01
KAMUIシャツ 絣チェックピンク
KAMUI Shirt Kasuri Check Pink
KAMUIシャツ 絣チェックピンク
KAMUI Shirt Kasuri Check Pink
JFLZ01
アシンメトリーフレアロングスカート(ジップディテール)石下結城紬「昇」八十亀甲飛び柄昇り鯉
Asymmetric Flare Long Skirt with Zip Detail Ishige Yuki Tsumugi “Ascent” 80-Kikko Flying Carp Pattern
アシンメトリーフレアロングスカート(ジップディテール)石下結城紬「昇」八十亀甲飛び柄昇り鯉
Asymmetric Flare Long Skirt with Zip Detail Ishige Yuki Tsumugi “Ascent” 80-Kikko Flying Carp Pattern
MNT09
KIMONOニットミニタイ 石下結城紬 ピンク無地
KIMONO Knit Mini Tie Ishige Yuki Tsumugi Pink
KIMONOニットミニタイ 石下結城紬 ピンク無地
KIMONO Knit Mini Tie Ishige Yuki Tsumugi Pink
"同じ服、異なる時間——FastとSlow”
同じ服を、異なる速度で見る。
そのとき、変わるのは服ではない。
変わるのは、見る側がそこから受け取るものだ。
LOOK5から、ランウェイの時間は二つに分かれた。
まったく同じ服を着た二人のモデルが同時に現れ、一人はFastに、もう一人はSlowに歩く。
Fastなモデルを追えば、より多くのルックや服の情報を目にすることができる。
けれど、一着に向き合う時間は短く、その細部や背景までは捉えにくい。
Slowなモデルを見つめれば、素材の表情や構造、身体の動きまで深く見ることができる。
その一方で、同じ時間の中で目にできるルックの数は少なくなる。
広く、浅く見るか。
狭く、深く見るか。
同じ服であっても、そこに与えられる時間によって、受け取る情報の深さと広がりは変わる。
現代のファッションは、より多くのイメージを、より速く届けることを優先してきた。
見る側もまた、短い時間の中で次々と新しいものを求めるようになった。
ファッションは刺激的で直感的に楽しめる世界であることは間違いない。
一方、MIZENが向き合ってきた着物や伝統技術の価値は、それとは異なる時間軸の中にある。
視覚的な美しさだけでなく、どの土地で、誰の手によって、どのような技術と時間を経て生まれたのか。
その背景を知り、理解を重ねることで、ものの価値は深まっていく。
伝統技術を用いた服をつくり、それを既存のファッションの速度の中へ置くだけで、その価値は本当に伝わるのだろうか。
見た目で瞬時に評価される世界へ、背景を読み解くことで価値を見いだす着物の視点を持ち込んでも、それを受け取るための時間と心の余白がなければ、その価値は評価の入り口にすら立つことができない。
だから、このランウェイではFASTとSLOWという二つの時間を並べた。
どちらかを否定するためではない。
今のあなたはどちらの見方を選ぶか?
その問いを、二人の異なる歩みによって表現した。
コレクションの転換点となるLOOK5には、これまでのMIZENにはなかった、明るく柔らかなピンクを選んだ。
MIZENはこれまで、紺や黒、深い青を中心に、静かで重厚な色を多く用いてきた。
しかし今回の「昇」というテーマでは、色にも上昇するような明るさを持ち込み、新たなMIZENの姿を示した。
淡いピンクの反物は、茨城県結城の奥順との協働によって制作した、オリジナルの石下結城紬である。
柄に込めたのは、滝を登った鯉が龍になるという「登竜門」の物語。
上昇や出世を象徴する鯉が滝を登る姿を、絣によって表現した。
鯉の身体の曲がり方に至るまで調整し、まだ龍になる前の、その途上の姿を織り込んでいる。
その鯉は、これまでの場所から新たな領域へと昇ろうとする、MIZEN自身の姿とも重なる。
トップに用いたのは、KIMONOニットシリーズの新作、MINI KAMUI。
伸縮するニットと、伸びることのない織物。
性質の異なる二つの素材を、ニットの縫製技術である高度なハイゲージリンキングによってつないでいる。
完成したデザインを実現するために技術を選ぶのではない。
異なる素材をつなぐ技術の可能性から、服の構造を導き出す。
技術を主役とするMIZENの服づくりを、説明ではなく、形そのものによって伝えるための一着である。
淡いピンクを纏った二人の歩みは、今回のコレクションの始まりではなく、MIZENが提示する新たな時間の始まりとなった。
同じ服を、異なる速度で見る。
そのとき、変わるのは服ではない。
変わるのは、見る側がそこから受け取るものだ。
LOOK5から、ランウェイの時間は二つに分かれた。
まったく同じ服を着た二人のモデルが同時に現れ、一人はFastに、もう一人はSlowに歩く。
Fastなモデルを追えば、より多くのルックや服の情報を目にすることができる。
けれど、一着に向き合う時間は短く、その細部や背景までは捉えにくい。
Slowなモデルを見つめれば、素材の表情や構造、身体の動きまで深く見ることができる。
その一方で、同じ時間の中で目にできるルックの数は少なくなる。
広く、浅く見るか。
狭く、深く見るか。
同じ服であっても、そこに与えられる時間によって、受け取る情報の深さと広がりは変わる。
現代のファッションは、より多くのイメージを、より速く届けることを優先してきた。
見る側もまた、短い時間の中で次々と新しいものを求めるようになった。
ファッションは刺激的で直感的に楽しめる世界であることは間違いない。
一方、MIZENが向き合ってきた着物や伝統技術の価値は、それとは異なる時間軸の中にある。
視覚的な美しさだけでなく、どの土地で、誰の手によって、どのような技術と時間を経て生まれたのか。
その背景を知り、理解を重ねることで、ものの価値は深まっていく。
伝統技術を用いた服をつくり、それを既存のファッションの速度の中へ置くだけで、その価値は本当に伝わるのだろうか。
見た目で瞬時に評価される世界へ、背景を読み解くことで価値を見いだす着物の視点を持ち込んでも、それを受け取るための時間と心の余白がなければ、その価値は評価の入り口にすら立つことができない。
だから、このランウェイではFASTとSLOWという二つの時間を並べた。
どちらかを否定するためではない。
今のあなたはどちらの見方を選ぶか?
その問いを、二人の異なる歩みによって表現した。
コレクションの転換点となるLOOK5には、これまでのMIZENにはなかった、明るく柔らかなピンクを選んだ。
MIZENはこれまで、紺や黒、深い青を中心に、静かで重厚な色を多く用いてきた。
しかし今回の「昇」というテーマでは、色にも上昇するような明るさを持ち込み、新たなMIZENの姿を示した。
淡いピンクの反物は、茨城県結城の奥順との協働によって制作した、オリジナルの石下結城紬である。
柄に込めたのは、滝を登った鯉が龍になるという「登竜門」の物語。
上昇や出世を象徴する鯉が滝を登る姿を、絣によって表現した。
鯉の身体の曲がり方に至るまで調整し、まだ龍になる前の、その途上の姿を織り込んでいる。
その鯉は、これまでの場所から新たな領域へと昇ろうとする、MIZEN自身の姿とも重なる。
トップに用いたのは、KIMONOニットシリーズの新作、MINI KAMUI。
伸縮するニットと、伸びることのない織物。
性質の異なる二つの素材を、ニットの縫製技術である高度なハイゲージリンキングによってつないでいる。
完成したデザインを実現するために技術を選ぶのではない。
異なる素材をつなぐ技術の可能性から、服の構造を導き出す。
技術を主役とするMIZENの服づくりを、説明ではなく、形そのものによって伝えるための一着である。
淡いピンクを纏った二人の歩みは、今回のコレクションの始まりではなく、MIZENが提示する新たな時間の始まりとなった。
MCS02
クラシックシャツ Classic Shirt
絣チェックピンク Kasuri Check Pink
クラシックシャツ Classic Shirt
絣チェックピンク Kasuri Check Pink
MCS02
クラシックシャツ Classic Shirt
120/2ブロード白 120/2 Broadcloth White
クラシックシャツ Classic Shirt
120/2ブロード白 120/2 Broadcloth White
JLWP01
レイヤードワイドパンツ/レディス 牛首紬 先染め男物無地「黒」
Layered Wide Pants / Ladies Ushikubi Tsumugi Yarn-Dyed “Black”
レイヤードワイドパンツ/レディス 牛首紬 先染め男物無地「黒」
Layered Wide Pants / Ladies Ushikubi Tsumugi Yarn-Dyed “Black”
MSNT01
スラッシュタイ/メンズ Slash Tie / Men's
米沢織「昇」暁光 Yonezawa-Ori “Ascent” Dawn Light
スラッシュタイ/メンズ Slash Tie / Men's
米沢織「昇」暁光 Yonezawa-Ori “Ascent” Dawn Light
”タイに秘密アリ”
一見すると、ただのネクタイ。
だが、このスラッシュタイには、MIZENらしい企みが隠れている。
ネクタイは首に巻くため、多少の伸縮性が求められる。だから一般的には、生地を斜めに裁つ「バイアス」という方向で仕立てられる。
ところが、幅わずか38cmの着物地で作ろうとすると、縫い目がどうしても増え、目立つ場所に継ぎ目が現れてしまう。生地幅が足りなかったのだと、一目でわかってしまうのだ。
ならば、その継ぎ目自体をデザインにしてしまえばいい。
MIZENはそう考えた。斜めの切り替えを、あえて最も目に触れる位置に配置。
右肩上がりに走るそのラインは、縁起の良さすら感じさせる。
制約から生まれた線が、そのままデザインとなった。
内側に重ねたクラシックシャツにも、同じ思想が息づく。ミシンの縫糸に絣染めを施し、通常は隠れるロック始末をあえて表に見せる「ルーズロック」仕立て。ここでも、仕立て自体がデザインの主役だ。
シンプルに見えるものほど、近くで見てほしい。
そこには、MIZENのストーリーが必ず隠れているから。
一見すると、ただのネクタイ。
だが、このスラッシュタイには、MIZENらしい企みが隠れている。
ネクタイは首に巻くため、多少の伸縮性が求められる。だから一般的には、生地を斜めに裁つ「バイアス」という方向で仕立てられる。
ところが、幅わずか38cmの着物地で作ろうとすると、縫い目がどうしても増え、目立つ場所に継ぎ目が現れてしまう。生地幅が足りなかったのだと、一目でわかってしまうのだ。
ならば、その継ぎ目自体をデザインにしてしまえばいい。
MIZENはそう考えた。斜めの切り替えを、あえて最も目に触れる位置に配置。
右肩上がりに走るそのラインは、縁起の良さすら感じさせる。
制約から生まれた線が、そのままデザインとなった。
内側に重ねたクラシックシャツにも、同じ思想が息づく。ミシンの縫糸に絣染めを施し、通常は隠れるロック始末をあえて表に見せる「ルーズロック」仕立て。ここでも、仕立て自体がデザインの主役だ。
シンプルに見えるものほど、近くで見てほしい。
そこには、MIZENのストーリーが必ず隠れているから。
JGN05
KAMUI 本場大島紬華かすり「昇」
KAMUI Honba Oshima Tsumugi Hana-Kasuri “Ascent”
KAMUI 本場大島紬華かすり「昇」
KAMUI Honba Oshima Tsumugi Hana-Kasuri “Ascent”
JKMS01
KAMUIシャツ 120/2ブロード白
KAMUI Shirt 120/2 Broadcloth White
KAMUIシャツ 120/2ブロード白
KAMUI Shirt 120/2 Broadcloth White
MHPT01
ハーフパンツ/メンズ シルクコットンツバメデニム 紺
Half Pants / Men's Silk-Cotton Swallow Denim Navy
ハーフパンツ/メンズ シルクコットンツバメデニム 紺
Half Pants / Men's Silk-Cotton Swallow Denim Navy
KAMUIは、MIZENを立ち上げる以前から作り続けている、最も歴史と思い入れのあるモデルである。
本来はニット同士を繋ぎ合わせるリンキングという技術を応用し、ニットと着物地を繋ぎ合わせるという、当時としては前例のない挑戦だった。
エルメスに在籍していたころ、同僚に「伸びる素材と伸びない素材をリンキングしたい」と話した際には、「そんなこと日本でできるわけがない」と笑われたくらいだ。
KAMUIには、素材の素晴らしさと、卓越した縫製技術の両方が詰め込まれている。
このルックで使用したのは、大島紬の泥染めをアレンジした生地。
泥田に糸を浸す工程を何度も繰り返し、独特の深みある色合いを生み出している。
さらに大島紬は、世界でも屈指の細かさを誇る絣で知られている。
模様を設計した糸を縦糸・横糸として織り上げることで、布の上に柄を浮かび上がらせる超絶技巧だ。
今回の「昇」SHOシリーズでは、右肩上がりに連なる格子柄をデザインした。一見すると分からないが、実は縦糸に黄色と青の絣を入れており、青空へ伸びていく一筋の光を表現している。
MIZENがこうした最高級の反物を用いる理由は、日本の技術そのものをブランドとして世界へ届けたいと考えているからだ。
だからこそ、誰もが驚くような手仕事や、圧倒的な技術を持つ素材を追求し続けている。
本来はニット同士を繋ぎ合わせるリンキングという技術を応用し、ニットと着物地を繋ぎ合わせるという、当時としては前例のない挑戦だった。
エルメスに在籍していたころ、同僚に「伸びる素材と伸びない素材をリンキングしたい」と話した際には、「そんなこと日本でできるわけがない」と笑われたくらいだ。
KAMUIには、素材の素晴らしさと、卓越した縫製技術の両方が詰め込まれている。
このルックで使用したのは、大島紬の泥染めをアレンジした生地。
泥田に糸を浸す工程を何度も繰り返し、独特の深みある色合いを生み出している。
さらに大島紬は、世界でも屈指の細かさを誇る絣で知られている。
模様を設計した糸を縦糸・横糸として織り上げることで、布の上に柄を浮かび上がらせる超絶技巧だ。
今回の「昇」SHOシリーズでは、右肩上がりに連なる格子柄をデザインした。一見すると分からないが、実は縦糸に黄色と青の絣を入れており、青空へ伸びていく一筋の光を表現している。
MIZENがこうした最高級の反物を用いる理由は、日本の技術そのものをブランドとして世界へ届けたいと考えているからだ。
だからこそ、誰もが驚くような手仕事や、圧倒的な技術を持つ素材を追求し続けている。
JPO03
Vネックプルオーバー 久留米絣ミッドナイト
V-Neck Pullover Kurume Kasuri Midnight
Vネックプルオーバー 久留米絣ミッドナイト
V-Neck Pullover Kurume Kasuri Midnight
JPTC01
ダブルカフステーパードパンツ Double-Cuff Tapered Pants
絹紐織「黒」Ribbon-Textile “Black”
ダブルカフステーパードパンツ Double-Cuff Tapered Pants
絹紐織「黒」Ribbon-Textile “Black”
MSF02
スカーフ 絹紐織「黒」
Scarf Ribbon-Textile “Black”
スカーフ 絹紐織「黒」
Scarf Ribbon-Textile “Black”
MCS02
クラシックシャツ
120/2ブロード白
Classic Shirt 120/2 Broadcloth White
クラシックシャツ
120/2ブロード白
Classic Shirt 120/2 Broadcloth White
JOC03
ワンピースコート 絣チェックピンク
One-Piece Coat Kasuri(ikat) Check Pink
ワンピースコート 絣チェックピンク
One-Piece Coat Kasuri(ikat) Check Pink
JTP02
ショートパンツ ウール 黒
Short Pants Wool Black
ショートパンツ ウール 黒
Short Pants Wool Black
MSNT01
スラッシュタイ/メンズ 石下結城紬 ピンク無地
Slash Tie Ishige Yuki Tsumugi Pink
スラッシュタイ/メンズ 石下結城紬 ピンク無地
Slash Tie Ishige Yuki Tsumugi Pink
JKMS01
KAMUIシャツ 120/2ブロード白
KAMUI Shirt 120/2 Broadcloth White
KAMUIシャツ 120/2ブロード白
KAMUI Shirt 120/2 Broadcloth White
JPTC01
ダブルカフステーパードパンツ シルクコットンツバメデニム 紺
Double-Cuff Tapered Pants Silk-Cotton Swallow Denim Navy
ダブルカフステーパードパンツ シルクコットンツバメデニム 紺
Double-Cuff Tapered Pants Silk-Cotton Swallow Denim Navy
”着物の外で、KIMONOを纏う”
26AW、MIZENは初めてファッションウィークの舞台に立った。
それは同時に、”MIZEN=着物”という固定されたイメージの外側へ踏み出す挑戦でもあった。
MIZENのデビュー以前から続くKIMONOニットシリーズのケープ、”KAMUI”。これまで着物地でしか作られてこなかったこのシリーズを、今回、初めて通常のシャツ生地で仕立てた。
Look5と同じく、同じ服を纏う2人が異なる速度で歩く「Fast & Slow」の演出のひとつとして登場している。
シャツ生地だけでは、どこにでもある一着になってしまう。MIZENの服の価値は、背後にある物語だ。
だから、ミシンの縫糸に絣染めを施し、通常は隠れるロック始末をあえて表に見せる「ルーズロック」という縫製技術をデザインした。
シンプルなシャツ地が、縫い目そのものがデザインとなった一着に変わる。
前後を逆に着ることで、背に添えた絣糸のロゴ刺繍が前に回り、大きく開いた背中に、ボリュームのある生地で結び目をつくる。
見慣れたシャツが、スタイリングによってもまったく違う表情を纏う。
着物という素材の外に出ても、MIZENが纏うのは、常にKIMONOというストーリーなのだ。
26AW、MIZENは初めてファッションウィークの舞台に立った。
それは同時に、”MIZEN=着物”という固定されたイメージの外側へ踏み出す挑戦でもあった。
MIZENのデビュー以前から続くKIMONOニットシリーズのケープ、”KAMUI”。これまで着物地でしか作られてこなかったこのシリーズを、今回、初めて通常のシャツ生地で仕立てた。
Look5と同じく、同じ服を纏う2人が異なる速度で歩く「Fast & Slow」の演出のひとつとして登場している。
シャツ生地だけでは、どこにでもある一着になってしまう。MIZENの服の価値は、背後にある物語だ。
だから、ミシンの縫糸に絣染めを施し、通常は隠れるロック始末をあえて表に見せる「ルーズロック」という縫製技術をデザインした。
シンプルなシャツ地が、縫い目そのものがデザインとなった一着に変わる。
前後を逆に着ることで、背に添えた絣糸のロゴ刺繍が前に回り、大きく開いた背中に、ボリュームのある生地で結び目をつくる。
見慣れたシャツが、スタイリングによってもまったく違う表情を纏う。
着物という素材の外に出ても、MIZENが纏うのは、常にKIMONOというストーリーなのだ。
JGN05
KAMUI 下井紬「勝」一列花織紬着尺
KAMUI Shimoi Tsumugi “VICTORY” Single-Row Hana-Ori
KAMUI 下井紬「勝」一列花織紬着尺
KAMUI Shimoi Tsumugi “VICTORY” Single-Row Hana-Ori
JSK03
KIMONOニットアシンメトリックプリーツスカート 下井紬「勝」一列花織紬着尺
KIMONO Knit Asymmetric Pleated Skirt 下井紬「勝」一列花織紬着尺
KIMONOニットアシンメトリックプリーツスカート 下井紬「勝」一列花織紬着尺
KIMONO Knit Asymmetric Pleated Skirt 下井紬「勝」一列花織紬着尺
JHOZONOACCEKP04
Junichi Hozono
クスノキ ピアス
Kusunoki pierced earrings
Junichi Hozono
クスノキ ピアス
Kusunoki pierced earrings
MRSR01
ラグランミリタリーコート 米沢織「昇」暁光
Raglan Military Coat Yonezawa Weave “Ascent” Dawn Light
ラグランミリタリーコート 米沢織「昇」暁光
Raglan Military Coat Yonezawa Weave “Ascent” Dawn Light
JTP02
ショートパンツ 絣染シルクネップ
Short Pants Kasuri (ikat) Silk Nep
ショートパンツ 絣染シルクネップ
Short Pants Kasuri (ikat) Silk Nep
このルックでは、ミリタリーやスポーティーな世界観を、着物地で表現することに挑戦した。
上品さを残しながら、そこにカジュアルな空気感を掛け合わせて、意外性を意識している。
シルエットも、以前展開していたシャーリングコートからさらに発展させ、より大胆なボリュームへ。
MIZEN史上、最も大きなシルエットとなった。
前開きの仕様やポケットなどのディテールには、ミリタリーウェアの要素を取り入れている。
一方で、カーキのような軍服的な色はあえて選ばず、華やかな色彩を用いた。
この生地も「昇」SHOシリーズの一作で、「暁光」というタイトルが示す通り、山際に広がる夜明けの光景を表現している。
先染めされた14色の糸の織りによる繊細なグラデーションによって、幻想的な空の色を描き出しており、
色彩表現を得意とする職人の技術を最大限に活かすことで生まれた生地でもある。
そこには、技術そのものをデザインとして活かしていくという、MIZENの思想が息づいている。
”暁を纏う”
この反物を織ったのは、色使いに卓越したよねざわ新田。
一般的な先染めでは4色、5色ほどで「多彩」とされる中、彼らは10色、時には20色を超える色を一反の中に収めたりする。
その技術を主役にしたこの「暁光」というオリジナルの反物名は、繊細なグラデーションで夜明けの山際を表現している。
コートは、そのグラデーションを縦に纏うように仕立てた。
ミリタリーなディテールを持つハイネックのラグランコートは、MIZENがこれまで作った中で最もボリュームのある一着。
白との相性がよく、黒のレイヤードワイドパンツ(リボン織)で全体を締めた。
色数を重ねて生まれた一つの夜明け。それが、この一着だ。
着物という素材の外に出ても、MIZENが纏うのは、常にKIMONOというストーリーなのだ。
上品さを残しながら、そこにカジュアルな空気感を掛け合わせて、意外性を意識している。
シルエットも、以前展開していたシャーリングコートからさらに発展させ、より大胆なボリュームへ。
MIZEN史上、最も大きなシルエットとなった。
前開きの仕様やポケットなどのディテールには、ミリタリーウェアの要素を取り入れている。
一方で、カーキのような軍服的な色はあえて選ばず、華やかな色彩を用いた。
この生地も「昇」SHOシリーズの一作で、「暁光」というタイトルが示す通り、山際に広がる夜明けの光景を表現している。
先染めされた14色の糸の織りによる繊細なグラデーションによって、幻想的な空の色を描き出しており、
色彩表現を得意とする職人の技術を最大限に活かすことで生まれた生地でもある。
そこには、技術そのものをデザインとして活かしていくという、MIZENの思想が息づいている。
”暁を纏う”
この反物を織ったのは、色使いに卓越したよねざわ新田。
一般的な先染めでは4色、5色ほどで「多彩」とされる中、彼らは10色、時には20色を超える色を一反の中に収めたりする。
その技術を主役にしたこの「暁光」というオリジナルの反物名は、繊細なグラデーションで夜明けの山際を表現している。
コートは、そのグラデーションを縦に纏うように仕立てた。
ミリタリーなディテールを持つハイネックのラグランコートは、MIZENがこれまで作った中で最もボリュームのある一着。
白との相性がよく、黒のレイヤードワイドパンツ(リボン織)で全体を締めた。
色数を重ねて生まれた一つの夜明け。それが、この一着だ。
着物という素材の外に出ても、MIZENが纏うのは、常にKIMONOというストーリーなのだ。
MBZZ01
スラッシュブルゾン(ジップディテール)/メンズ 本場大島紬華かすり「昇」
Slash Blouson with Zip detail / Men's Honba Oshima Tsumugi Hana-Kasuri “Ascent”
スラッシュブルゾン(ジップディテール)/メンズ 本場大島紬華かすり「昇」
Slash Blouson with Zip detail / Men's Honba Oshima Tsumugi Hana-Kasuri “Ascent”
MTSP02
1タックストレートパンツ/メンズ ウール 黒
One-Tuck Straight Pants / Men's Wool Black
1タックストレートパンツ/メンズ ウール 黒
One-Tuck Straight Pants / Men's Wool Black
MSF02
スカーフ 絹紐織「黒」
Scarf Ribbon-Textile “Black”
スカーフ 絹紐織「黒」
Scarf Ribbon-Textile “Black”
JGDG01
螺鈿織ドレス 大矢羽根文様
Raden Textile Dress Large Arrow Feather Pattern
螺鈿織ドレス 大矢羽根文様
Raden Textile Dress Large Arrow Feather Pattern
このルックは、今回のコレクションで唯一制作したドレスである。
帯の形状を活かし、特別なオケージョンで着られる一着としてデザインした。
螺鈿を施した帯とウール素材を交互に組み合わせることで、直線的な帯の美しさを残しながら、西洋的なくびれのあるシルエットへと落とし込んでいる。
使用した柄は、前にしか進まないことから縁起物とされる「矢羽根」。
そのモチーフを螺鈿で表現した、MIZENオリジナルデザインの「勝」シリーズの一作だ。
このルックは、コレクション準備期間の最後に完成した。
自分が独立するきっかけとなったのは、パリ郊外での牛首紬と螺鈿の職人さんとの出会いだった。
だからこそ今回のコレクションでは、どうしてもその両方を使いたいという想いがあった。
日本が誇る最高峰の手仕事との出会いから始まった、MIZENの原点。
その想いを象徴するようなルックになっている。
帯の形状を活かし、特別なオケージョンで着られる一着としてデザインした。
螺鈿を施した帯とウール素材を交互に組み合わせることで、直線的な帯の美しさを残しながら、西洋的なくびれのあるシルエットへと落とし込んでいる。
使用した柄は、前にしか進まないことから縁起物とされる「矢羽根」。
そのモチーフを螺鈿で表現した、MIZENオリジナルデザインの「勝」シリーズの一作だ。
このルックは、コレクション準備期間の最後に完成した。
自分が独立するきっかけとなったのは、パリ郊外での牛首紬と螺鈿の職人さんとの出会いだった。
だからこそ今回のコレクションでは、どうしてもその両方を使いたいという想いがあった。
日本が誇る最高峰の手仕事との出会いから始まった、MIZENの原点。
その想いを象徴するようなルックになっている。
MRSR01
ラグランミリタリーコート 本場大島紬華かすり「昇」
Raglan Military Coat Honba Oshima Tsumugi Hana-Kasuri “ASCENT”
ラグランミリタリーコート 本場大島紬華かすり「昇」
Raglan Military Coat Honba Oshima Tsumugi Hana-Kasuri “ASCENT”
MKTP01
絣糸タンクトップ フライス黒 (参考商品)
Kasuri Yarn Tank Top Fraise Black (Reference Item)
絣糸タンクトップ フライス黒 (参考商品)
Kasuri Yarn Tank Top Fraise Black (Reference Item)
MHPT01
ハーフパンツ/メンズ ウール 黒
Half Pants / Men's Wool Black
ハーフパンツ/メンズ ウール 黒
Half Pants / Men's Wool Black
MNT11
スカーフ 久留米絣 ミッドナイト カシミヤ混
SCARF Kurume Kasuri Midnight Cashmere Blend
スカーフ 久留米絣 ミッドナイト カシミヤ混
SCARF Kurume Kasuri Midnight Cashmere Blend
”泥に染まった光”
本場大島紬に、あえてミリタリーのディテールを重ねる。
着物の代表格ともいえる素材と、軍服的な無骨さ——
そのギャップこそが、このルックの企み。
MIZEN史上、最もボリュームのあるコートに仕立てた。
この本場大島紬もまた、オリジナルで織ってもらった一反だ。
大島の伝統である泥染めを基調に、「昇」というテーマで格子の絣模様を右肩上がりの階段状に配置。
経糸には、上昇をイメージしたターコイズと黄色を絣で忍ばせ、空へと昇っていく光を表現した。
同じ服を纏う2人が、異なる速度で歩く——その違いは、コートのたなびき方にも表れた。
ゆっくり歩けば静かに揺れ、速く歩けば大きく舞う。
絣の柄だけでなく、シルクそのもののしなやかさと光沢が、揺れるたびに違う表情を覗かせる。
「Fast & Slow」の違いが与える、まなざしの変化——それがこの演出の狙いでもある。
本場大島紬に、あえてミリタリーのディテールを重ねる。
着物の代表格ともいえる素材と、軍服的な無骨さ——
そのギャップこそが、このルックの企み。
MIZEN史上、最もボリュームのあるコートに仕立てた。
この本場大島紬もまた、オリジナルで織ってもらった一反だ。
大島の伝統である泥染めを基調に、「昇」というテーマで格子の絣模様を右肩上がりの階段状に配置。
経糸には、上昇をイメージしたターコイズと黄色を絣で忍ばせ、空へと昇っていく光を表現した。
同じ服を纏う2人が、異なる速度で歩く——その違いは、コートのたなびき方にも表れた。
ゆっくり歩けば静かに揺れ、速く歩けば大きく舞う。
絣の柄だけでなく、シルクそのもののしなやかさと光沢が、揺れるたびに違う表情を覗かせる。
「Fast & Slow」の違いが与える、まなざしの変化——それがこの演出の狙いでもある。
JBZZ01
スラッシュブルゾンレディス 南風原花織 クヮンクヮン両面花織 △柄
Slash Blouson Ladies Haebaru Hana-Ori
スラッシュブルゾンレディス 南風原花織 クヮンクヮン両面花織 △柄
Slash Blouson Ladies Haebaru Hana-Ori
MCS02
クラシックシャツ 久留米絣ミッドナイト
Classic Shirt Kurume Kasuri Midnight
クラシックシャツ 久留米絣ミッドナイト
Classic Shirt Kurume Kasuri Midnight
JLWC01
レイヤードワイドクロップドパンツ 南風原花織 クヮンクヮン両面花織 △柄
Layered Wide Cropped Pants Haebaru Hana-Ori
レイヤードワイドクロップドパンツ 南風原花織 クヮンクヮン両面花織 △柄
Layered Wide Cropped Pants Haebaru Hana-Ori
沖縄の織物・南風原花織の若手作家、宮城麻里江によるオリジナル生地を用いたブルゾン。 「勝」をテーマに、勝色の紺を基調とした幾何学柄で力強さが表現されている。 MIZENの「M」をモチーフにした三角の絣や、花織による立体的な柄に現代的な意匠を落とし込んだ。
沖縄では、一人で工程を担う手織りが主流で量産が難しい中、宮城は分業による新たな制作体制にも挑戦している稀有な作家である。
このブルゾンでは、幅38センチの反物をどう洋服へ展開するかを徹底的に突き詰めた。
デザイナーの理想に合わせて素材や職人が変化していく現代ファッションの構造とは逆に、職人や技術を起点に服を構想している。
一般的な洋服地の4分の1ほどしかない細い反物だからこそ生まれる構造やシルエットを追求し、制約そのものをデザインへ転換した。
技術や職人を中心に据え、その可能性からデザインを立ち上げる。
MIZENの思想を象徴するような一着である。
沖縄では、一人で工程を担う手織りが主流で量産が難しい中、宮城は分業による新たな制作体制にも挑戦している稀有な作家である。
このブルゾンでは、幅38センチの反物をどう洋服へ展開するかを徹底的に突き詰めた。
デザイナーの理想に合わせて素材や職人が変化していく現代ファッションの構造とは逆に、職人や技術を起点に服を構想している。
一般的な洋服地の4分の1ほどしかない細い反物だからこそ生まれる構造やシルエットを追求し、制約そのものをデザインへ転換した。
技術や職人を中心に据え、その可能性からデザインを立ち上げる。
MIZENの思想を象徴するような一着である。
JGN05
KAMUI 絹紐織「黒」
KAMUI Ribbon-Textile "Black"
KAMUI 絹紐織「黒」
KAMUI Ribbon-Textile "Black"
MCS02
クラシックシャツ 120/2ブロード白
Classic Shirt 120/2 Broadcloth White
クラシックシャツ 120/2ブロード白
Classic Shirt 120/2 Broadcloth White
JLWC01
レイヤードワイドクロップドパンツ 絹紐織「黒」
Layered Wide Cropped Pants Ribbon-Textilei "Black"
レイヤードワイドクロップドパンツ 絹紐織「黒」
Layered Wide Cropped Pants Ribbon-Textilei "Black"
MNJ03
コンテンポラリーノーカラージャケット/メンズ 下井紬「勝」一列花織紬着尺
Contemporary Collarless Jacket / Men's Shimoi Tsumugi "VICTORY" Single-Row Hana-Ori
コンテンポラリーノーカラージャケット/メンズ 下井紬「勝」一列花織紬着尺
Contemporary Collarless Jacket / Men's Shimoi Tsumugi "VICTORY" Single-Row Hana-Ori
MLWP01
レイヤードワイドパンツ/メンズ 下井紬「勝」一列花織紬着尺
Layered Wide Pants / Men's Shimoi Tsumugi "VICTORY" Single-Row Hana-Ori
レイヤードワイドパンツ/メンズ 下井紬「勝」一列花織紬着尺
Layered Wide Pants / Men's Shimoi Tsumugi "VICTORY" Single-Row Hana-Ori
MNT08
KIMONOニットタイダブル 下井紬「勝」一列花織紬着尺
KIMONO Knit Tie- Double Shimoi Tsumugi “VICTORY” Single-Row Hana-Ori
KIMONOニットタイダブル 下井紬「勝」一列花織紬着尺
KIMONO Knit Tie- Double Shimoi Tsumugi “VICTORY” Single-Row Hana-Ori
MNT08
KIMONOニットタイダブル 本場大島紬シダ泥
KIMONO Knit Tie- Double Honba Oshima Tsumugi Fern Mud-Dye
KIMONOニットタイダブル 本場大島紬シダ泥
KIMONO Knit Tie- Double Honba Oshima Tsumugi Fern Mud-Dye
MNT08
KIMONOニットタイダブル 絹紐織「勝」
KIMONO Knit Tie- Double Ribbon-Textile “VICTORY”
KIMONOニットタイダブル 絹紐織「勝」
KIMONO Knit Tie- Double Ribbon-Textile “VICTORY”
MNT08
KIMONOニットタイダブル 本場大島紬 華かすり泥
KIMONO Knit Tie- Double Honba Oshima Tsumugi Hana-Kasuri Mud-Dye
KIMONOニットタイダブル 本場大島紬 華かすり泥
KIMONO Knit Tie- Double Honba Oshima Tsumugi Hana-Kasuri Mud-Dye
MNT08
KIMONOニットタイダブル 螺鈿織 星空と海
KIMONO Knit Tie- Double Raden Textile “Starry Sky and Sea”
KIMONOニットタイダブル 螺鈿織 星空と海
KIMONO Knit Tie- Double Raden Textile “Starry Sky and Sea”
”セットアップのMIZEN的解釈”
信州飯田の下井紬。天然染めを主体とした絣と花織が同居する、この作家ならではの技法に、「勝」というテーマで光と色を表現し、オリジナルの一反に仕立てた。
このルックは、MIZEN流のセットアップで、ノーカラーのジャケットは、西洋のシルエットそのままに。
一方、ボトムには、袴の構造から着想を得たレイヤードワイドパンツを合わせた。
MIZENは和を意識的にデザインへ取り入れることはほとんど無いが、このパンツに関しては珍しく、シルエットのスタートを和に置いた1着となった。
首元を彩るのは、着物とニットをリンキングで組み合わせたKIMONOニットタイ。MIZENの立ち上げ当初から存在する、脇役でありながら欠かせない一品だ。
きっちりと着こなすのがMIZENらしい、という声もあったが、ショーという場でのインパクトを優先し、スタイリストのアドバイスによって、この着こなしとなった。
西洋と和、そのどちらでもない位置に立つスタイル。それもまた、MIZENらしいセットアップのかたちだ。
信州飯田の下井紬。天然染めを主体とした絣と花織が同居する、この作家ならではの技法に、「勝」というテーマで光と色を表現し、オリジナルの一反に仕立てた。
このルックは、MIZEN流のセットアップで、ノーカラーのジャケットは、西洋のシルエットそのままに。
一方、ボトムには、袴の構造から着想を得たレイヤードワイドパンツを合わせた。
MIZENは和を意識的にデザインへ取り入れることはほとんど無いが、このパンツに関しては珍しく、シルエットのスタートを和に置いた1着となった。
首元を彩るのは、着物とニットをリンキングで組み合わせたKIMONOニットタイ。MIZENの立ち上げ当初から存在する、脇役でありながら欠かせない一品だ。
きっちりと着こなすのがMIZENらしい、という声もあったが、ショーという場でのインパクトを優先し、スタイリストのアドバイスによって、この着こなしとなった。
西洋と和、そのどちらでもない位置に立つスタイル。それもまた、MIZENらしいセットアップのかたちだ。
JPO03
Vネックプルオーバー 石下結城紬「昇」八十亀甲飛び柄昇り鯉
V-Neck Pullover Ishige Yuki Tsumugi “Ascent” 80-Kikko Flying Carp Pattern
Vネックプルオーバー 石下結城紬「昇」八十亀甲飛び柄昇り鯉
V-Neck Pullover Ishige Yuki Tsumugi “Ascent” 80-Kikko Flying Carp Pattern
MLWP01
レイヤードワイドパンツ/メンズ 米沢織「昇」暁光
Layered Wide Pants / Men's Yonezawa-Ori “ASCENT” Dawn Light
レイヤードワイドパンツ/メンズ 米沢織「昇」暁光
Layered Wide Pants / Men's Yonezawa-Ori “ASCENT” Dawn Light
MNT09
KIMONOニットミニタイ 米沢織「昇」暁光
KIMONO Knit Mini Tie Yonezawa-Ori “ASCENT” Dawn Light
KIMONOニットミニタイ 米沢織「昇」暁光
KIMONO Knit Mini Tie Yonezawa-Ori “ASCENT” Dawn Light
JGN05
KAMUI 米沢織「昇」暁光
KAMUI Yonezawa-Ori “ASCENT” Dawn Light
KAMUI 米沢織「昇」暁光
KAMUI Yonezawa-Ori “ASCENT” Dawn Light
MCS02
クラシックシャツ 120/2ブロード白
Classic Shirt 120/2 Broadcloth White
クラシックシャツ 120/2ブロード白
Classic Shirt 120/2 Broadcloth White
JPTC1
ダブルカフステーパードパンツ ウール 黒
Double- Cuff Tapered Pants Wool Black
ダブルカフステーパードパンツ ウール 黒
Double- Cuff Tapered Pants Wool Black
”カメレオン的KAMUI”
KAMUIは、上下を同じ着物のKIMONOニットシリーズで揃えたとき、最もカジュアルエレガントな完成形を見せる——それが、MIZENがこれまで提案してきた王道の着こなしだった。
このルックは、あえてそこから離れてみる。
合わせたのは、コットンブロードのクラシックシャツと、無地の黒いウールパンツ。
マニッシュでフォーマルな装いに、ニットというカジュアルな素材を重ねてみた。
実のところKAMUIは、KIMONO部分の風合いによって、馴染むスタイルが決まる。
同じ形でありながら、組み合わせる素材によって”化ける”ことこそ、このアイコンが長く愛されてきた理由のひとつだ。
KAMUIは、上下を同じ着物のKIMONOニットシリーズで揃えたとき、最もカジュアルエレガントな完成形を見せる——それが、MIZENがこれまで提案してきた王道の着こなしだった。
このルックは、あえてそこから離れてみる。
合わせたのは、コットンブロードのクラシックシャツと、無地の黒いウールパンツ。
マニッシュでフォーマルな装いに、ニットというカジュアルな素材を重ねてみた。
実のところKAMUIは、KIMONO部分の風合いによって、馴染むスタイルが決まる。
同じ形でありながら、組み合わせる素材によって”化ける”ことこそ、このアイコンが長く愛されてきた理由のひとつだ。
JCP04
KIMONOニットサークルケープ 牛首紬「勝」ランダムタテ絣フラシ雨
KIMONO Knit Circle Cape Ushikubi Tsumugi “Katsu” Random Vertical Kasuri with Brushed-Rain Pattern
KIMONOニットサークルケープ 牛首紬「勝」ランダムタテ絣フラシ雨
KIMONO Knit Circle Cape Ushikubi Tsumugi “Katsu” Random Vertical Kasuri with Brushed-Rain Pattern
JSK03
KIMONOニットアシンメトリックプリーツスカート
KIMONO Knit Asymmetric Pleated Skirt Ushikubi Tsumugi “VICTORY”
Random Vertical Kasuri(Ikat)
KIMONOニットアシンメトリックプリーツスカート
KIMONO Knit Asymmetric Pleated Skirt Ushikubi Tsumugi “VICTORY”
Random Vertical Kasuri(Ikat)
MSF03
KIMONOニットロゴスカーフ 石下結城紬「勝」縦絣矢羽根柄
KIMONO Knit Logo Scarf Ishige Yuki Tsumugi “VICTORY” Vertical Kasuri Arrow-Feather Pattern
KIMONOニットロゴスカーフ 石下結城紬「勝」縦絣矢羽根柄
KIMONO Knit Logo Scarf Ishige Yuki Tsumugi “VICTORY” Vertical Kasuri Arrow-Feather Pattern
”日本では絶対に作れない”
このセットアップは、その言葉への答えだ。
KIMONOニットシリーズとして、2022年のデビューのために生まれた、MIZENを代表する定番のモデルだ。
寺西がエルメスで学んだリンキングの技術を、着物とニットの継ぎ目に応用した、シリーズの中でも最高難度の一着である。
ジュエルブルーのパイピングが、苦渋と困難の末に実現した継ぎ目の存在をあえて主張する。
幅わずか38cmという、直線的な着物の制約をニットで補おう——そこから、このシリーズは始まった。
容易には真似のできないラインのため、MIZENの中でもエクスクルーシブな存在として扱われている。
着物は、「勝」SHOというテーマで作られた牛首紬。一見無地に見えるが、2色の経絣によって、雨が降っているかのように浮かび上がる。
制作時にほとんど差のない2色を望んだ寺西に対し、織元からは「これでは絣の意味がない」と難色を示された曰く付きの柄だ。
洋服は見かけさえ良ければ良いという意見もあるだろう。でも、背景にある物語を知ることで、心に灯る豊かさもある。
MIZENが手仕事を愛してやまないのは、その温かみを信じているからだ。
このセットアップは、その言葉への答えだ。
KIMONOニットシリーズとして、2022年のデビューのために生まれた、MIZENを代表する定番のモデルだ。
寺西がエルメスで学んだリンキングの技術を、着物とニットの継ぎ目に応用した、シリーズの中でも最高難度の一着である。
ジュエルブルーのパイピングが、苦渋と困難の末に実現した継ぎ目の存在をあえて主張する。
幅わずか38cmという、直線的な着物の制約をニットで補おう——そこから、このシリーズは始まった。
容易には真似のできないラインのため、MIZENの中でもエクスクルーシブな存在として扱われている。
着物は、「勝」SHOというテーマで作られた牛首紬。一見無地に見えるが、2色の経絣によって、雨が降っているかのように浮かび上がる。
制作時にほとんど差のない2色を望んだ寺西に対し、織元からは「これでは絣の意味がない」と難色を示された曰く付きの柄だ。
洋服は見かけさえ良ければ良いという意見もあるだろう。でも、背景にある物語を知ることで、心に灯る豊かさもある。
MIZENが手仕事を愛してやまないのは、その温かみを信じているからだ。
JBZZ01
スラッシュブルゾン/レディス(ジップディテール) シルクコットンツバメデニム紺
Slash Blouson with Zip detail / Ladies Silk-Cotton Swallow Denim Navy
スラッシュブルゾン/レディス(ジップディテール) シルクコットンツバメデニム紺
Slash Blouson with Zip detail / Ladies Silk-Cotton Swallow Denim Navy
JFLZ01
アシンメトリックフレアロングスカート(ジップディテール) シルクコットンツバメデニム紺
Asymmetric Flare Long Skirt with Zip detail Silk-Cotton Swallow Denim Navy
アシンメトリックフレアロングスカート(ジップディテール) シルクコットンツバメデニム紺
Asymmetric Flare Long Skirt with Zip detail Silk-Cotton Swallow Denim Navy
JMKM01
MINI KAMUI 南風原花織 クヮンクヮン両面花織 △柄
MINI KAMUI Haebaru Hanaori “Kwankwan” Pattern
MINI KAMUI 南風原花織 クヮンクヮン両面花織 △柄
MINI KAMUI Haebaru Hanaori “Kwankwan” Pattern
JMKM01
MINI KAMUI 米沢織「昇」暁光
MINI KAMUI Yonezawa- Ori “ASCENT” Dawn Light
MINI KAMUI 米沢織「昇」暁光
MINI KAMUI Yonezawa- Ori “ASCENT” Dawn Light
JTP02
ショートパンツ ウール 黒
Short Pants Wool Black
ショートパンツ ウール 黒
Short Pants Wool Black
JKMS01
KAMUIシャツ シルクコットンツバメデニム紺
KAMUI Shirt Silk- Cotton Swallow Denim Navy
KAMUIシャツ シルクコットンツバメデニム紺
KAMUI Shirt Silk- Cotton Swallow Denim Navy
JKMS01
KAMUIシャツ 120/2 ブロード
KAMUI Shirt 120/2 Broadcloth
KAMUIシャツ 120/2 ブロード
KAMUI Shirt 120/2 Broadcloth
MHPT01
ハーフパンツ/メンズ シルクコットンツバメデニム紺
Half Pants / Men's Silk- Cotton Swallow Denim Navy
ハーフパンツ/メンズ シルクコットンツバメデニム紺
Half Pants / Men's Silk- Cotton Swallow Denim Navy
JLDC01R
ロングドレスコート/レディス 牛首紬「勝」ランダムタテ絣フラシ雨
Long Dress Coat / Ladies Ushikubi Tsumugi “VICTORY”
Random Vertical Kasuri(Ikat)
ロングドレスコート/レディス 牛首紬「勝」ランダムタテ絣フラシ雨
Long Dress Coat / Ladies Ushikubi Tsumugi “VICTORY”
Random Vertical Kasuri(Ikat)
”牛首紬 × 螺鈿織”
寺西が着物の服で独立しようと決意するきっかけとなった、牛首紬と螺鈿織。
2016年のパリ、プルミエールビジョンでの衝撃的な出会いが、思い起こされる。
その運命的な組み合わせを纏うのが、ランウェイを締めくくるフレアシルエットのトレンチコートだ。
寺西がデビュー時にその原型を生み、多くの人に愛されてきた一着を、今回のショーに合わせてアップデートした。
牛首紬と螺鈿織は、「勝」SHOというテーマのもとオリジナルで作成された。
衿元・ダブルカフス・左胸に施された小矢羽根柄の螺鈿も、当時と変わらぬ仕様で静かな煌めきを放っている。
今回、ウエストのシェイプと裾のフレアだけをアレンジした。
一見シンプルなこの一着には、縫製にも最高峰の技術が息づく。
螺鈿の縁取りや、脇の小丸の折り伏せ縫いなど、息を呑むほどの精緻な技は、一人の縫製士が丸ごと一着を仕立てるからこそ実現できる。
近くで見るほど、”シンプル”という最初の印象は覆されていく。
それもまた、MIZENの作品に潜むストーリーの”イタズラ”だ。
寺西が着物の服で独立しようと決意するきっかけとなった、牛首紬と螺鈿織。
2016年のパリ、プルミエールビジョンでの衝撃的な出会いが、思い起こされる。
その運命的な組み合わせを纏うのが、ランウェイを締めくくるフレアシルエットのトレンチコートだ。
寺西がデビュー時にその原型を生み、多くの人に愛されてきた一着を、今回のショーに合わせてアップデートした。
牛首紬と螺鈿織は、「勝」SHOというテーマのもとオリジナルで作成された。
衿元・ダブルカフス・左胸に施された小矢羽根柄の螺鈿も、当時と変わらぬ仕様で静かな煌めきを放っている。
今回、ウエストのシェイプと裾のフレアだけをアレンジした。
一見シンプルなこの一着には、縫製にも最高峰の技術が息づく。
螺鈿の縁取りや、脇の小丸の折り伏せ縫いなど、息を呑むほどの精緻な技は、一人の縫製士が丸ごと一着を仕立てるからこそ実現できる。
近くで見るほど、”シンプル”という最初の印象は覆されていく。
それもまた、MIZENの作品に潜むストーリーの”イタズラ”だ。
余白を楽しむ ─The Story Behind─