『家庭画報』2025年3月号 MIZEN掲載のお知らせ

  

NEW COLLECTION Vol.2: FJ (Sho) ~ Ascent
一足先に春を感じさせるMIZENオリジナルの反物たちは、スポーティな新型シャーリングコートに乗せて

石下結城紬「昇」八十細工亀甲飛び柄 昇り鯉く茨城県/奥順>
結城紬で使われている絣模様、甲絣と十の字絣を使い、直線で作られている絣を使うため
鯉のおなかのふっくらとした柔らかい曲線を出すことは難しく、
絣のひとつひとつを付け足したり取ってみたりを繰り返すことにより、
流れるように優雅に泳ぐ二匹の優しい鯉をデザインしました。

昭和30年代前半から結城産地に導入された「間差し込み」という技術で地色のボカシを表現しています。
産地はかつてから縞柄の生産が盛んだったこともあり、経糸の扱いを得意としてきました。
経糸に複数の色を使用し、1本1本を入れ替えながら自然な色合いでボカシを表現することで、
縞柄にはない柔らかな雰囲気になります。
反物の作り手である機屋さん、染屋さんの繊細な作業があってこその表現です。

新作シャーリングコート
ウエストと袖口に江戸打紐を通し、ギャザー分量を調節することでボリュームをコントロール。
高く大きめのスタンドカラー、ファスナーの前開き、前立て裏に入ったロゴ入りテープ、
反物4枚分のたっぷりとしたボリュームがスポーティーな印象に。
浮かした様に見えるカフスはオプションで螺鈿仕様にも変更可能。
袖口のシャーリングの有無も選択可能。

2025年3月創刊68周年記念号(雑誌・紙本)ぜひお手に取ってご覧くださいませ。

COLLECTION

 

 

 

 

 

 

 

MIZEN

「余白を楽しむプロジェクト」
A Project to Interpret the Unseen

MIZENは 目に映る美しさの奥に広がる産地の風土や歴史 職人の技術 そして生き様といった『余白』こそが我々の作品の本質的な価値であると考えています。
現代のファッションは 瞬間的で視覚的な刺激が重視されるがあまり過度なスピードが求められています。
その加速された消費の世界では本来時間をかけて丁寧に仕上げられるべき手仕事が評価の舞台にすら立つことができません。
伝統技術の衰退は我々一人ひとりが無自覚に求めている『欲望の速度』によって引き起こされているのです。
だからこそ私たちはそのスピードを緩めたときに見えてくる新鮮で豊かな世界を作品を通じて提示したいと考えています。
MIZENが目指す道は現代の流れに逆行する 静的で悠然とした美の在り方への挑戦かもしれません。
しかし日本にはかつて「余白を楽しむ」という価値観が確かに存在していましたそれはものの奥に潜む物語や気配を自ら感じ取り想像し心を満たす行為であり日本人が長い歴史の中で培ってきた美意識でもあります。
私たちは 現代の人々が忘れかけているこの感性を日本各地に点在する伝統技術とともに再び呼び覚まし世界へと届けていきたいと考えています。
そしてその余白に自ら気づき 埋めていく過程に喜びや幸せを感じられることこそが物質的経済的なラグジュアリーとは異なる精神的な新たなラグジュアリーの在り方だと信じています。
MIZENは「余白を楽しむプロジェクト」として日本の伝統技術を「ブランド」として昇華させるために職人たちの手仕事とその奥に眠る物語を洋服という形にのせ新たなラグジュアリーの可能性を問い続けていきます。